- 2019.06.08 2022.07.12
ブックメーカーのオッズはどうやって決まるの?計算や勝つための考え方
みなさんこんにちは!ベスカジ編集部の華麗夏恋です。
今回はブックメーカーのオッズの決まり方について解説していきます。
ブックメーカーは野球やサッカーなどのスポーツ結果、次期ローマ教皇、次のジェームズ・ボンド俳優など、ありとあらゆる未来のイベントにオッズをつける海外ではメジャーなギャンブルです。
ブックメーカーは何となく聞いたことがあるという方は多いと思いますが、オッズの決まり方まで知っている方は少ないのではないでしょうか。
この記事でオッズの基本や決まり方、オッズから考える勝ち方まで分かりやすく説明していきますのでぜひ参考にしてください!
この記事を読んだらわかること
✅オッズを決める要素(オッズコンパイラー、過去データなど)
✅オッズと勝ちやすさの関係性
✅3つのオッズ表記法(デジマル、フラクショナル、アメリカン)
目 次
ブックメーカーのオッズをおさらい
まず、ブックメーカーのオッズがどういうものかおさらいしておきましょう。
例として老舗ブックメーカー、ウィリアムヒルスポーツカジノで賭けられる2019年日本プロ野球優勝予想の画面ご覧ください。
各チーム名の横に数字がついていますね。これがオッズです。
優勝すると思ったチームに賭け、予想どおりの結果となれば賭け金にオッズを掛けあわせた配当がもらえます。(※表記法が異なると計算方法も変わります。詳しくは本記事後半で。)
上記の画像を取得した時点では、広島東洋カープの優勝オッズは3.75倍です。
もし広島カープに10,000円賭けて予想どおりにカープが優勝すれば、10,000×3.75=37,500円が払い戻されます。
競馬や競艇などをやったことがある方なら、(賭け金)×(オッズ)が当たった時にもらえるお金というのはご存知ですよね。
しかし表記は同じでも、競馬や競艇のオッズとブックメーカーのオッズにはある大きな違いがあるんです。
競馬や競艇などのオッズと何が違うの?
その違いとは「オッズの決め方」です。
競馬や競艇などのオッズは単純に売り上げ金の大小で決まります。
一番人気の馬券・舟券はオッズが最も低くなり、人気が下がるごとにオッズは高くなるということです。
ただ売上金の大小といっても売上の25%分は胴元が徴収するので、実際のオッズは売上金から手数料を差し引いた金額を元に算出します。
詳しい計算は省きますが、要は競馬や競艇のオッズは売上金をもとにした計算で決まるということです。
一方、ブックメーカーのオッズを決めるのは「人」「過去データ」「プレイヤー」「手数料(マージン)」の4要素。競馬や競艇のオッズの算出方法とは全く違います。
ブックメーカーのオッズはどうやって決まっているのか?
ここからが本題です。ブックメーカーのオッズがどうやって決まるのか、4つの要素に分けて説明していきたいと思います。
オッズコンパイラーの見解
オッズコンパイラー(Odds Compiler)はブックメーカーなどギャンブルのオッズを監督する職のこと。高度な数学知識とスポーツや文化などへの深い造詣を必要とされる専門性の高い職業です。
現在は基本的にコンピュータを使用してオッズを自動算出していますが、オッズコンパイラーはそのオッズの計算モデル自体を構築することもありますし、会社の財務状況や大衆の関心度も加味してオッズに影響を与えます。
過去の統計データ
過去の統計データはコンピュータでオッズを算出する際の主な指標です。
かつてはオッズコンパイラーの経験に基づいた分析が重視されていたようですが、今はより膨大なデータを駆使して客観的かつ公平にオッズを決定しています。
参考にするデータは多岐にわたり、サッカーであればホーム・アウェー戦勝率、天候別勝率、平均ゴール数、平均ファウル数などのデータです。
こういったデータはプレイヤーもブックメーカーサイト等から確認できるので、実際に賭け先を決める時は必ずチェックしておきましょう。過去の統計データをもとにオッズを出しているので過去の統計データを研究する意味は十分にあります。
プレイヤーの嗜好や過去の賭け
「AチームがBチームに勝った」「○○が2回ゴールした」など実際に試合で起こった事象のデータだけはなく、プレイヤー全体の好みや賭け履歴もオッズに影響を与えます。
例えば、福岡ソフトバンクホークス1.5倍対広島カープ2.5倍の一戦にブックメーカーが想定していた以上の参加者と賭け金が集まったとします。
次に、翌年同じカードが組まれた際、ホークスのオッズを1.35倍、カープのオッズを2.5倍にしてみたところ、前回以上に参加者と賭け金が集まりました。
ではさらに翌年同じカードが組まれた場合のオッズは?
おそらくブックメーカーはホークスのオッズを1.25倍、カープのオッズを2.5倍といったように設定するでしょう。
ブックメーカーが「オッズを低くしても多くのプレイヤーがこの対戦カードに興味を持ち、資金を投じる」と判断したからです。
こういったようにブックメーカーはプレイヤーの賭け状況などもオッズ決定の際に考慮に入れています。
マージンを設けて利益が出るようにオッズを決めている
プレイヤーは実際の試合が予想どおりの結果となれば利益を獲得できますが、ブックメーカー側は試合の結果に関係なく”一定の利益”を獲得しています。
ブックメーカーの利益の中でも特に重要なのがマージン(=手数料)で、マージンがあるからこそブックメーカー運営は成り立っているのです。
マージンは一番ブックメーカーごとに違いが出る部分でもあり、野球1つとっても賭け金の約10%ものマージンをとるところもあれば、約2%しかマージンをとらないところもあります。
こういったブックメーカーごとのマージンの違いは企業の規模や過去マージンデータの蓄積量、目標とする利益率の差だといいかえてもいいでしょう。
オッズから見えてくる勝つための考え方
オッズがどのように決まるかお分かりいただけたと思うので、次はオッズを切り口にブックメーカーでの勝つための考え方をみていきましょう。
結論を先に言うと、オッズだけを頼りに賭け先を決めるのは良くない、ということです。
オッズ=確率ではない
オッズは様々な要素が加味されて算出された数字なので、単純にオッズ=当たる確率とはなりません。
例えばあるブックメーカーではソフトバンクに1.5倍のオッズ、他のブックメーカーではソフトバンクに2倍のオッズがつくこともありますし、ライブベット(試合中に賭けられるオッズ)なら試合の展開にそってオッズが大きく変動することもあります。
つまり、ブックメーカーのオッズは「2.0倍に賭けておけば50%の確率で当たる」といったように考えることはできないということです。
また、過去の戦績からいって当たる可能性が高いイベントは低いオッズを提示されますが、オッズが低ければ低いほど当たる確率が高いというわけでもありません。
オッズだけでなく過去のデータを自分の目で確かめる
前述のとおり、オッズ=当たる確率ではないので、オッズだけで賭け先を決めてはいけません。
賭け先は必ず自分自身で集めた情報をもとに判断するべきです。
今はネットで何でも検索できるのでいろんな情報を自力で収集・分析できます。
過去の戦績データ、チームの近況、天候変化はもちろん、選手の誕生日などを参考にしてもいいでしょう。どの情報を重視するかは人それぞれですが、自身の予想の精度を上げる情報が何か分かるようになればブックメーカーでコンスタントに稼ぐのも不可能ではありません。
マージンが確定しているルーレットやバカラなどのギャンブルと違い、ブックメーカーは不確定な未来の結果を予測してオッズという数字に反映しているのでプレイヤーに有利なギャンブルになり得ます。
そして、その稼げる可能性を伸ばすか伸ばさないかはプレイヤーの情報収集・分析力にかかっているのです。
知っておきたい代表的なオッズ表記
ここまでの説明で「オッズ2.0倍」といったように小数点でオッズを表記していましたが、これはデジマルというオッズ表記方法の1つです。
代表的なオッズ表記はデジマルを含めて3種類あるので、それぞれの特徴と配当計算の方法を分かりやすく解説していきます。
デシマル
デシマルは小数点で配当倍率を表記する方式で、競馬・競艇等のオッズ表記にも用いられています。
的中時の配当金計算式は以下のとおりです。
配当=デシマルオッズ×賭け金
例:デシマルオッズ(2.00)、賭け金(100ドル)
2.00×100=200ドル
デジマルは計算が一番簡単なのでオススメです。
フラクショナル
フラクショナルは分数で賭け金と利益の比率を表記する方式です。
日本人にとってはあまり馴染みがないオッズ表記だと思いますが、賭け金と利益を比率で考えたい中上級プレイヤー層が好んで使います。
的中時の配当金計算式は以下のとおりです。
配当=フラクショナルオッズ+1×賭け金
例:フラクショナルオッズ(4/5)、賭け金(100ドル)
(4/5)+1×100=180ドル
フラクショナルオッズに賭け金を掛け合わせた場合は、配当から賭け金を差し引いた利益だけを算出できます。
アメリカン
アメリカンは米系ブックメーカーでよく使われる特殊なオッズ表記です。
数値に「+」「-」が付いており、「+」の数字は賭け金100とした時の見込み利益を表し、「-」の数字はいくら賭けたら100の配当が得られるかを表しています。
的中時の配当金計算式は以下のとおりです。
「+」と「-」とで計算式が異なります。
「+」の場合:(オッズ+100)÷100×賭け金
「-」の場合:(オッズ+100)÷オッズ×賭け金
例1:アメリカンオッズ(+160)、賭け金(200ドル)
(160+100)÷100×200=520ドル
例2:アメリカンオッズ(-160)、賭け金(200ドル)
(160+100)÷160×200=325ドル
まとめ〜オッズは1つの指標に過ぎない〜
いかがでしょうか。
ブックメーカーにおいてオッズは様々な要素が組み合わさった算出された数字ですが、賭ける先を考えるプレイヤーにとっては1つの指標に過ぎません。
オッズの高低に振り回されながら賭け先を考えてもいい結果は期待できないので、必ず自分で様々な情報を集め、分析して賭け先を決めるようにしましょう。
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この記事のおさらいポイント
✅人、データ、プレイヤーの嗜好がブックメーカーのオッズに影響を与える
✅マージン(手数料)もオッズを決める要素に組み込まれている
✅オッズだけではなく自分で集めた情報をもとに賭け先を判断すること
✅一番おすすめのオッズ表記はデジマル